Wandroid8 最初から上級職を使った場合の感想
Wizライクゲームでは最初に６人パーティを作成する時、基本職(戦士、魔法使い、僧侶、盗賊)のみで構成し、ある程度攻略が進んでから転職などで上級職を加えるのがセオリーとなっています。
しかし、Wandroid8は種族とBP次第で忍者も最初から作成可能。せっかくなので上級職のみのパーティで最初からプレイしていました。
パーティは ロード・侍・武闘家・ワルキュリア・忍者・道士 です。
実際にこのパーティで序～中盤を乗り切った際の感想をまとめていきたいと思います。
レベルを楽に上げられるところまでの繋ぎのつもりだったのに本編クリア～クリア後層制覇までこのパーティのまま(転職無し)だったのはナイショだ
＊＊ ちゅうい！ ＊＊
以下はあくまで私の個人的感想、かつ昔のVer.での話となります。基本的に現Ver.でも通用する内容だとは思いますが、参考程度にお考え下さい。
全般
●LvUP速度は思ったより遅くない
割とサクサク上がります。
流石に道士,忍者は遅いですが、それでも戦士基準で必要EXPは1.25倍,1.3倍なのでそれほど差は付かないと思います。
本家Wiz(#1〜#3)は司祭で約1.5倍、忍者は約1.8倍だった事を考えると随分早いです。
Lvに関しては最初から連れて行ってもさほど問題は無いと思います。
●呪文習得は相当遅い
こちらは大問題。相当に遅いです。
具体的な習得Lvは
Wandroid8 種族・職業 - ロクトフェイトの日記
こちらの呪文習得と習得速度参照。
ロード,侍,ワルキュリア,忍者はLv5でようやく1レベル呪文習得、
以降も次レベル呪文習得はLv4毎と中々呪文が揃いません。
しかも上級職は必要特性値が高く、作成時にBPを知恵や信仰心に振る余裕は無いので、特に序盤はより遅くなりがちです。
(実際、このパーティはLv7まで誰もHEALを使えませんでした)
一応、食事効果のリジェネや戦闘後HP回復があるので、回復魔法が無くても何とかなります（重要）
道士は更に遅く、錬金術師呪文はLv1で1レベル呪文習得ですが、
陰陽師呪文はLv6で1レベル呪文習得です。ロード達より更に遅い。
以降Lv5毎に次レベル呪文習得です。本編クリアまでにレベル7の呪文習得は間に合わないと思って下さい。
錬金2レベルと陰陽1レベルを覚えるLvが同じなのはおかしいような気がしますが、現に錬金呪文の次レベルより先に陰陽呪文の同レベルを習得した事はないので仕様だと思います
ともかく、呪文が欲しければ素直に基本職を育てる方が良いです。
基本職マスターのLv19くらいなら頑張れば4Fくらいで到達できます。
やはり基本通り、最初から上級職を入れるのは多くても1～2人ぐらいにして、あとは呪文マスターした基本職から転職して成るのが良いと思います。
●物理攻撃は強い
そもそも上級職の基本が「戦士＋呪文＋α」(例外有)の為、弱いわけがない。
特に侍、武闘家、忍者は職業特性により明らかに戦士より強いです。
ロード、ワルキュリアはやや劣りますが、それでも重装備が可能な為、最低限戦士と同等の攻撃能力はあります。
敵(特に呪文を使う敵)が集団で来ると多少つらいですが、「倒す」事に関してはあまり苦労はしませんでした。
ちなみに、Wizライクの侍、忍者は作品によっては専用装備(刀や和装など)以外が装備できず、特に序盤で装備品が揃わない問題があったりしますが、Wandroid8においては普通の剣や西洋鎧も装備できるので心配無用です。
プレートメイルを着れる忍者は中々珍しいかも知れない
職業別
●ロード
目玉の専用装備(聖なる鎧等)は序盤では当然出ないので、成長の遅い戦士でしかないです。
攻撃力は他の上級職に比べると平凡。
防御力を決める装備は戦士、ワルキュリアと差がない為、最初から採用する理由に乏しいです。
僧侶呪文の習得速度が遅いのは前述の通りで回復役には向かず、前衛＋サブ回復役としても成長が少し早いワルキュリアの方が良いです。
結局は呪文マスターした基本職の転職先、または強力な専用装備が出てから作るといういつもの「Wizardryのロード(君主)」という評価となります。
●侍
序盤において、「無銘の刀」を装備できる、その1点だけで戦士やロードより明らかに強いです。
「無銘の刀」はその有用性から(?)弱体化を受けてしまったのですが、"セカンダリ装備可能"の武器としては安定して強いです。
流石に中盤で入手するサブ武器より強かったのはまずかったらしい
無銘の刀をサブに持てば作成直後から2連続攻撃が可能。単純に戦士やロード2人分に近い働きができます。
メイン武器はロングソード等を持っておきましょう。
西洋剣＋刀の二刀流は好みが分かれるかも知れませんが
防御力(AC,HP)は戦士には劣りますが、低い訳ではないです。
成長速度も上級職にしては早い方(戦士の1.15倍)。
刀等の専用装備は少ないですが序盤から満遍なく出るので、宝箱や鍛冶で入手する武具を有効活用する楽しみが増えます。
魔法使い呪文習得は遅いですが、元々侍の呪文はあまり使わないので気になりません。
最初期から活躍できるので、前衛のバリエーションとしてお勧めできます。
●ワルキュリア
中立女性限定の前衛職。
ロードの廉価版という位置付けですが、序盤に於いては完全にロードの上位互換です。
HP、装備、僧侶呪文の習得速度はロードと同じで成長速度が早い(戦士の1.1倍で魔法使いと同等)。
前衛にバリエーションを持たせたくて、攻撃より回復を厚くしたいならこれ一択です。
但し、他のWizライク作品で時々推奨される「僧侶の代わりに初期編入する」のはお勧めしません。
僧侶呪文習得はロードと同様に遅い為、僧侶の代わりは出来ません。
それ以外は他Wizライク作品のバルキリーと同じ感覚で使っていけると思います。
●武闘家
Lvと素早さによって行動回数(≠攻撃回数)が増える、攻撃極振りの前衛職です。
何回行動するかはある程度ランダムの様で詳細は不明ですが、Lv1時点でも1～3回行動するので、序盤から多数の敵にも１体の強敵にも対応可能です。
また、装備に依存しないのでアイテム運に左右されないのも、アイテムの少ない序盤には嬉しい所です。
しかし、明確な欠点も存在します。
行動回数はランダム、最低ダメージは低い、攻撃回数の増加が戦士等より遅い、とダメージはかなり不安定です。
完全に主観ですが、心なしか命中率も良くない気がします。
また、HPはそこそこ高いですが防具が軽装のみなので、前衛にしては防御が薄いです。
素手のダメージが高いと言うよりまともな武器が装備できないので、気を付けた方が良いポイントが存在します。
・素手ダメージは1d(力)+0 (1～力)で、終盤までこれを超えるダメージの装備可能な武器はありません。オーグメント等も見比べて装備を選びましょう。
・素手で戦う＝力依存度が高い(ダメージと力ボーナスの両方で力が乗る)ので、力が高いリザードマンやドワーフが有利。ただし素早さは最低なのが悩み処。
力のリザードマン、素早さのラツキン、バランスの人間からお好みで。
・どの種族でも作成時に力を最大まで上げると序盤からダメージが高く有利です。
・食事効果の「炎(または雷)追加ダメージ+1」は全ての行動に乗るので相性が良いです。
安定して2ヒット以上するようになると「STR+5」の方が強くなります。
本領発揮は恐らくクリア後の高Lv帯ですが、序盤からでも十分強いです。
しかし防御は脆くて呪文も覚えず、強さもムラがある為、初期メンバーにするかは好みによると言えます。
●忍者
高い攻撃能力、盗賊より僅かに高いHP、そこそこの重装、罠解除、錬金術、首切り、裸でのAC低下等、とにかく能力が盛沢山ですが、すべてが有用という訳ではありません。
ノーム(47)、ホビット(45)、ラツキン(49)でしか最初から作成できない為、注意が必要です(括弧内は必要なBP)
書くことが多いので各項目に分けて書いていきます。
＜攻撃能力＞
オーグメントでは表示されませんが「攻撃回数＋１」が付いており(本家Wizからあった能力)序盤では圧倒的に強いです。
※厳密にはオーグメントの「攻撃回数＋○」とは違うようで、Lvを上げた時の最大値10ヒットを超えません
他の前衛が1ヒットしかできない中、2ヒットするのは安定感が全然違います。
この優位は他職が4ヒットになるLv15くらいまで続きます。
(逆に言えばそれ以降は優位性は薄くなり、他職に並ばれる事となります)
＜装備＞
侍同様「無銘の刀」をサブにして二刀流にする事で序盤の強さを更に際立たせています。
サブでの攻撃でも2ヒットするので、序盤に限って言えば侍を超えています。
他の装備も剣・刀・鎧をある程度装備できる為、他職と遜色はありません。
但し、専用装備はありますが中盤までで強いものは無く、こちらでも優位性が薄くなっていきます。(最終盤の専用武具があればまた話は別ですが)
＜HPと後衛運用＞
HPは他前衛と比べると2/3程度の為、ACが低くても前衛では心許ないです。
しかし後衛にすると、隠れる/奇襲や素手の長射程化等が無く、中・長距離武器にも恵まれない為、攻撃能力が著しく低下します。
当パーティでは本編クリア直前まで1Fで入手したローグボウを使い続ける事になりました。(それでもそれなりに強かったですが)
＜罠調査/解除能力＞
ある程度解除はしてくれますが、ちょくちょく見立て違いをして罠を1冒険中2～3回は暴発させてくれます。
盗賊に任せるか、魔法での補助が必要です。
Lv9以降に自前でREMOVE TRAPを覚えるので、以降は呪文に頼り切りで良いと思います。
(呪文でも暴発する時はするが頻度はまだマシ)
＜錬金術師呪文＞
ロード等と同様に習得が遅いです。
錬金術師呪文自体が基本速攻のWizライク戦闘スタイルと合っていない為、中盤まではREMOVE TRAP以外忘れてかまいません。
逆に、盗賊が居ないパーティではREMOVE TRAPがある2レベル呪文の使用回数が探索継続時間に直結します。
＜成長速度＞
最も遅い(必要EXPが戦士の1.3倍)ですが、他のWizライク作品と比べると断然早く、そこまで他キャラとの差は生まれません。Lvが一人だけ低くてお荷物になることは無いでしょう。
＜全裸運用＞
Wizの忍者＝全裸 のイメージがありますが、少なくとも序盤での全裸運用は無謀です。
装備無し(武器や装飾品も不可)でのACはLv3毎に-1の為、フル装備のACを超えるには相当なLv(最低でもLv30以上)が必要です。
素手ダメージも中盤以降の武器を超えることはなく、終盤は耐性などのオーグメントが重要な為、全裸でいる機会は恐らく無いでしょう。
＜クリティカル＞
もう一つの全裸での特権、一撃必殺の首切り能力。
発動確率はLv1で7%、LvUPで緩やかに上昇(Lv25で14%程度)。
ただし武具(装飾品含む)を１つ装備する毎に-5%されます。(1%以下には下がらない)
確率が低い上に、序～中盤なら武器で殴れば殆どの敵は倒せるので、恩恵は薄いです。
＜総合＞
従来のWizライク作品同様、忍者の採用は趣味の域を出ないです。
思い入れがあって初めて価値の出る職業と言えます。
ただ、忍者を最初から作成できる作品は少ないので、序盤で2ヒット＋二刀流の強さを堪能できるという意味ではマンネリを感じているWiz経験者にお勧めかも知れません。
●道士
性格・習得呪文が賢者と逆になっている道士ですが、今回の上級職PTで一番の問題児です。
他の職業と違い、初期採用は全くお勧めできません。
遅い呪文習得速度、遅い成長速度、低いHP、少ない装備品、使いづらい錬金/陰陽呪文 等、欠点に事欠きません。
識別/鑑定能力も、自動作成で作ったLv5賢者を酒場に置いておけば事足りるので、利点としては今一つ弱いです。
恐らく最も輝くのはLv6以降でREMOVE TRAPとCLAIRVOYANCEを覚えた時で、罠解除役としての出番はあります。
また、補助魔法が主な錬金/陰陽呪文は格上の敵と戦う際に活躍する可能性があるので、プレイヤーのセンス次第では化けるかも知れません。
(それでも錬金術師か陰陽師で呪文を早く覚えた方が良いので、道士を最初から連れていく理由にはなりませんが)
１つの可能性としては、通常攻撃役としての適性です。
・何故か戦士系と同様にLvによってヒット数が伸びます。
・ナイトソードやブロンズスピア 等、意外な武器が装備できます。
・金霞冠 等、専用装備がたまに見つかります。
等など、意外と武闘派な面が垣間見えます。
中・長射程の武器も多いので、後衛物理アタッカーとして見るなら悪くないかもしれません。
しかし、これらは装備が整って初めて活用できることですし、何よりHPの低さは高Lvになっても解決されません。
HPが高いワルキュリアや(性格をどうにかできれば)僧侶、場合によっては戦士で高HPになってから転職で道士になる方が安全です。
